フランス大統領選は23日、第1回投票が行われ、いずれの候補も過半数を獲得できず、中道のエマニュエル・マクロン前経済相(39)と、極右「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首(48)の上位2人による決選投票が固まった。フランスでは相次ぐテロや移民流入をめぐり排外主義が強まっており、EU(欧州連合)離脱やテロ対策などが争点。5月7日の決選投票の結果は、欧州の将来に大きな影響を与えそうだ。
マクロン氏「皆さんの大統領になる」
ルペン氏「歴史的な結果であり、1つの段階を超える」
両氏は決選投票に向けた意欲をこう語った。マクロン氏はEU残留派で、ルペン氏はEU離脱派である。
ドナルド・トランプ米大統領も同日、ツイッターで「今、フランスでとても面白い選挙が行われている」とつぶやき、関心の高さを示している。
仏大統領選は有権者の直接選挙で行われ、第1回投票で過半数を得た候補が当選する。過半数を獲得できなかった場合、上位2人による決選投票が行われる。
フランス国営テレビは23日、出口調査などに基づく開票結果の予測として、中道のマクロン氏が得票率23・7%、極右のルペン氏が21・7%で決選投票に進む見通しだと報じている。
第1回投票で接戦だった、中道右派で最大野党「共和党」のフランソワ・フィヨン元首相(63)と、極左「左翼党」のジャンリュック・メランション氏(65)に投票した有権者が、決選投票で誰に投票するかが注目される。
フランスでも「トランプ旋風」が起きるのか。
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