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February 2019

「いらない土地」なのに相続が必須に?九州本土より広大な所有者不明の土地が問題に=山田和美 - MONEY VOICE


相続が起きた後の不動産の名義変更が義務化されるという、閣議決定がされました。相続後にトラブルが起きないようにするには、どのような準備が必要でしょう。(『こころをつなぐ、相続のハナシ』山田和美)

プロフィール:山田和美(やまだかずみ)
1986年愛知県稲沢市生まれ。行政書士、なごみ行政書士事務所所長。大学では心理学を学び、在学中に行政書士、ファイナンシャルプランナー、個人情報保護士等の資格を取得。名古屋市内のコンサルファームに入社し、相続手続の綜合コンサルに従事。その後事業承継コンサルタント・経営計画策定サポートの部署を経て、2014年愛知県一宮市にてなごみ行政書士事務所を開業。

いらない土地の相続問題をどうするべきか

「所有者不明土地」が九州本土より大きな面積に

先日、日経新聞に下記の記事が掲載されました。今日は、これについて解説しようと思います。
※参照:不明土地対策2段階で 政府、新法案を閣議決定‐日経新聞(2月22日公開)

現在、相続が起きた後の不動産の名義変更は義務ではありません。たとえば、土地の持ち主が亡くなってから10年、20年と名義変更を放置していたとしても、特段罰則などはないのです。

とは言え、名義変更をしないと、自分の土地だと主張しづらいなど様々な問題がありますので、通常、自宅の敷地や貸している土地など価値のある土地については名義変更をすることがほとんどです。

一方で、行ったこともないような山林など、いわゆる「いらない」土地を持っている人は、実は少なくありません

特に今すぐ使うわけでもないし、売れる見込みもないとなると、わざわざお金や手間をかけて名義変更をせずそのままにしてしまう、という気持ちもわかります。

こうしてどんどん年数が経ち、しかも評価額も高くなければ固定資産税の負担も無く、結果的に誰の土地なのか分からなくなってしまうのです。

このような結果、持ち主がわからなくなってしまった土地を「所有者不明土地」といいますが、これがいま、九州本土よりも大きな面積になっているそうです。

それだけの規模であるにも関わらず、誰のものかわからないので、勝手に使うわけにもいかず、大きな問題になっている、ということですね。

さて、ここで今回のニュースです。政府は、今後こういった所有者不明の土地を減らすために動いているようです。その内容は主にふたつ。

一つは、いま既にある所有者不明土地を減らすために、裁判所が選んだ管理者が所有者不明の土地を売れるようにする制度をつくること。

そしてもう一つは、新しく所有者不明土地を生んでしまわないために、相続が起きた後の名義変更を義務にすることと、いらない土地を放棄することができる制度をつくることです。

まだ閣議決定がされたのみで、これから国会に法案提出ですから、決定事項ではありませんが、これが成立すれば、相続においての選択肢が増えることになります。

元気なうちに手放してしまうこともおすすめの対策

実際に、いらない土地を相続してしまって困っている、というご相談もよくお聞きします。

このような土地は放置すればするほど次世代に問題を先送りすることになりますし、一方で手放そうにも、買ってもらうことは困難で、貰い手さえ見つからないことも少なくありません。

こちらも、不動産屋さんをご紹介するなど手は尽くすのですが、やはりどうしようもないことがほとんどなのです。

とはいえ、記事にもありますが、土地の放棄制度は税金逃れに使われる可能性や放棄の条件など難しい問題も多いため、実現にはハードルが高いでしょう。

おそらく、土地を放棄する、という制度の成立は困難で、一方、相続の名義変更の義務化だけは成立する可能性が高いように思います。

ご自身やご両親がいわゆる「いらない」土地を持っている、という方は、今後の情報にも注意しておいてください。

まだまだこの辺りは不確定ですから、遺言書を作られたりする際には、こういった土地についてもしっかりと行き先を決めておきましょう。

そのうえで、後々トラブルにならないよう、その土地を渡そうとする相手を含めたご家族でよく話し合われることをおすすめします。

また、ご自身がお元気なうちに、その土地を買ってくれる人やもらってくれる人はいないかを探し、手放せるようなら手放してしまうことも将来に負担を残さないためにできる対策の一つです。

相続のトラブルは、「ほしい財産」についてだけでなく、「いらない財産」について勃発することもありますので、遺す立場として、きちんと対策をしておきましょう。

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バドワイザーが"キリン頼み"をやめたワケ - PRESIDENT Online

世界有数の販売量を誇るビール「バドワイザー」が、今年1月、キリンへの生産委託をやめ、日本向けを米国・韓国産に切り替えた。同ブランドを展開するのは世界シェア3割の最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)。日本のビールは対抗できるのか――。

米No.1シェアのバドワイザー「日本でも本格展開していく」

※写真はイメージです(写真=iStock.com/pjohnson1)

「バドワイザー」や「コロナ」などのブランドをもち、約3割の世界シェアを握るビール最大手、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI・本社ブリュッセル)が、日本市場に本格的な攻勢をかけてきた。主力の「バドワイザー」はこれまでキリンビールに生産と販売を委託してきたが、今年1月から自社による生産・販売体制に切り替えたのだ。バドワイザーの缶とワンウエイ瓶は米工場が、業務用の樽は傘下にある韓国オリエンタルブリュワリービール(OBビール・本社ソウル)が、それぞれ生産を担い日本への輸出を始めている。

ABIは2015年5月、日本法人のABIジャパン(ABIJ・本社東京都渋谷区)を設立。保有ブランドのマーケティング支援と、飲食店向けの業務用ビールを担当する営業を行ってきた。

18年1月からはアサヒビールが扱っていたベルギービール「ヒューガルデン」の販売を自社に切り替えるなど、日本での事業拡大を進めてきた。コロナ、ヒューガルデン、米シカゴのクラフトビールであるグーズアイランドに続き、最大ブランドであるバドワイザーが今年から加わり、「ABIの商品ポートフォリオはすべて揃った。みな、プレミアムビールであり、今年から日本で本格展開していく」(榎本岳也ABIJコマーシャルディレクター)方針を明かしている。

まだまだ拡大する日本のプレミアムビール市場

ABIで日本・香港・マカオの統括責任者を務めるゼネラルマネージャーのロドリゴ・モンテイロ氏は、「(高級ビールをより普及させる)プレミアムゼーションを日本市場で進めることが、ABIの最大ミッション」と語る。

また、東アジア統括プレジデントであるブルーノ・コンセンティーノ氏は「韓国、日本、香港、マカオからなる東アジアというビジネスユニットは、昨年新設したばかり。グローバルの中でも最も重要な位置づけだ。その理由はプレミアムビールの成長余地が大きい日本が含まれているからだ」と話す。

ABIJは、アサヒやキリンなどから、営業マンをスカウトして集めている点が特徴だ。とりわけ、営業力が求められる飲食店向けの営業マンが多いと見られる。

実は日本のビール業界には、企業間競争の激しさから大手4社の間での転職実績がほとんどない。たとえば、自動車業界では開発やデザイナーをはじめ人材の流出入は多い。また、百貨店業界では、売り場のユニットごとメンバーが移ってしまうケースなどは昔から存在した。これらに対しビール業界は他業界からマーケティングの責任者がスカウト人事でやってくることはあってもごく稀なケースとして捉えられてきた。

韓国ビール最大ブランドをすでに買収済み

本邦初の混成営業部隊は、東京などの都市部を中心に飲食攻略を進めていくはずだ。

もっとも、営業を支えるのは生産体制である。特に、飲食店向けの樽はサーバーで供する生ビールであり、品質と鮮度は求められる。このため、はるばるアメリカ工場から太平洋を船で運搬するのではなく、日本に至近な韓国OBビールが生産基地となった。OBビールは1998年にABI(当時のインターブリュー)が買収。現在のCEOは、コンセンティーノ氏が務めている。ライバルのハイトビールとともに韓国市場でシェアを二分しているOBビールで、最大ブランドのCASS(カス)は韓国で最も売れているブランドだ。

ちなみに、戦前までOBビールはキリンが出資していて、同じくハイトは大日本ビール(現在のアサヒビールとサッポロビール)の傘下だった。ハイトは昨年5月まで、大手流通のイオンから第3のビールのPB(プライベートブランド)の受諾製造をしていた。同6月からは、受諾製造先はキリンに切り替わっている。

M&Aを繰り返し、トヨタを時価総額で上回ったことも

日本のビール市場(発泡酒と第3のビールを含む出荷量)は世界市場の2.6%に当たる511.6万klにしか過ぎない(17年キリン調べ)。それでも世界では7位に位置し、世界15位の韓国市場と比べると2.2倍の規模だ。

18年は前年比2.5%減の498.69kl。14年連続で減少となり、現行の統計を取り始めた1992年以降では過去最低。最盛期の1994年と比べ、3割以上も市場は縮小している。少子高齢化、若者のビール離れなど理由はいくつもある。

一方、世界のビール産業にM&A(企業の合併・買収)、再編の波が押し寄せたのは1990年代の半ばから。その中心にいたのがABIだった。

とりわけ、リーマンショック直前の08年7月には、約5兆円を投じてバドワイザーをもっていた米アンハイザー・ブッシュの買収を決めた。これにより、社名はABIとなった。

そして、16年に世界2位だった英SABミラーを総額10兆1000億円で買収し、世界シェアは3割近くに達した。バドワイザーもコロナも、企業買収によって得たブランドである。

「ABIは投資会社。日本のビール会社も買収される」(アメリカのクラフトビール会社幹部)という見方はいつもある。だが、旧SABミラーが有していたアフリカ事業の不振から、株価は低迷。かつては16年にはトヨタ自動車を上回る時価総額を誇ったが、いまはM&Aを仕掛ける環境にはない。

サントリー、キリンの技術者も認めたビールづくり

日本市場攻略のキーとなるバドワイザーは、「キング・オブ・ビアーズ」と呼ばれ、ハイネケンやカールスバーグと並ぶ世界のプレミアムブランドのひとつだ。サッカーW杯のオフィシャルビールであり、「フォレストガンプ」などハリウッド映画にも数多く登場する。日本では85年からサントリーが、93年からはキリンがライセンス生産・販売をしてきた。「指導は厳しかったが、旧アンハイザー・ブッシュからビールづくりの多くを学んだ」とサントリーとキリンの技術者たちは口をそろえる。

サントリーが生産・販売していた1990年前後には年500万箱~600万箱(1箱は大瓶20本=12.66リットル)と市場シェアの1%程度を占めていた。しかし、この10年ほどは100万箱を下回っている。

キリンに対し、ライセンス契約の解除がABIから伝えられたのは昨年夏頃。一方、ビール類の酒税改定が明らかになったのは、2016年の年末だった。2020年10月から2026年10月にかけてビール、発泡酒、第3のビールと3層ある税額が、段階的に統一されていくことが決まっている(ビールが下がり、第3のビールが上がる)。

ビール大手4社を揺さぶる“元寇”となるか

あわせて18年4月からはビールの定義変更も発表された。ビールとは原材料に占める麦芽構成比が「67%以上」(残りは米やコーンなどの副原料)と定義されていたのを、「50%以上」に緩和され、副原料として果実やハーブの使用も認めるという内容だ。

実は、アメリカで生産されるバドワイザーの麦芽構成比は、“50%台”とされている。しかし、日本では酒税法から、「67%以上」という日本仕様で、30年以上も生産されてきたのだ。麦芽構成比が異なるのに、本家と同じ味わいとなるようサントリーもキリンも、技術力で対応してきた。味わいだけではなく、濾過工程に白樺のチップを使うなど、独自の工夫も重ねていたのである。

しかし、昨年の定義変更により、50%台の仕様であっても、堂々と「ビール」と名乗れるようになったのだ。この影響もあり、ABIはバドワイザーの自社生産に切り替え、バドワイザー本来のレシピでの展開に踏み切った、といえよう。

コリアンダーシードやオレンジピールを副原料に使うヒューガルデンも同じく「ビール」と名乗れるようになったのも、プレミアム戦略にとっては大きい。もちろん、ビールの酒税が段階的に下がっていくことも、バドワイザーをはじめビールには優位になっていく。

ABIJは20代の若者を巻き込み、バドワイザーを展開していく方針だ。

94年に205万人だった20歳人口は、現在120万人前後となり、23年には114万人に減り、34年には100万人を切っていく。若者のビール離れ以前に、若者の人数が減っていくのだ。

それだけに、世界最大手による新しい提案力は求められるし、組織された混成部隊の営業力も試される。ABIによる自前主義の日本攻略作戦は、これまでビール4社による国内戦に明け暮れてきた日本のビール産業にとって、“元寇”あるいは“黒船到来”となるのか。

(ジャーナリスト 永井 隆 写真=iStock.com)



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不祥事が頻発する原因は「筋トレ不足」だ 思考を深化させる「ドリル」を持て - PRESIDENT Online

経営者や文化人をはじめ、一流の人に筋トレ愛好家が多いのはなぜか。落語家・立川談慶さんは「筋トレとは現状否定。自分と向き合い日々工夫を重ねることで、思わぬ閃きが得られることがある」という――。
落語家・立川談慶氏(写真右)。ロサンゼルスのマッスルビーチにて

■筋トレをしないと「安直な現状肯定」に陥る

私、最近気づいたんです。

昨今の日本を取り巻く不祥事の背景には、「筋トレ不足」があるのではないかと。

何をまた大げさな、筋トレおたくの落語家がわけのわからんことを言い出したとお思いでしょうか。

はいはい、確かに極論かもしれません。でも決して暴論でもないことをこれからお話しして参ります。

「障害者雇用の水増し問題」、「勤労統計のでたらめデータ問題」、ひいては昨年の「日大アメフト部危険タックル問題」……世間を騒がせたさまざまな出来事には共通点があります。それは「今までは大丈夫だったから、これからも大丈夫だろう」という、「安直な現状肯定」です。

では、わが師匠の立川談志はどうだったか。

立川流は、旧態依然とした年数だけを基準にした真打昇進に異を唱える形で、1983年に創設されました。

談志は「常にこのままでいいのか」という気概で落語と格闘し続けていました。29歳で著した『現代落語論』という本の末尾では「落語が能と同じ運命をたどりつつある」という警鐘を鳴らしました。そのおよそ20年後に自らの主張を実践するかのように家元となり立川流を作ります。さらに2年後「現代落語論パート2」の中で、「落語とは人間の業の肯定だ」と述べました。現役の落語家による落語の定義は落語史上初の快挙でした。

■「現状否定」からスタートせよ

しかし、そんな大事業をやってのけたにもかかわらず、それに固執することなく変化を重ねていきました。「落語はイリュージョンだ」と基軸を変えるような発言をしたかと思うと、晩年には「落語は江戸の風だ」とまで言い切ってこの世を去った。「現状否定」を自らの落語家人生にプログラミングさせたような生き様は筋トレと通じます。

筋トレにしても、「痩せたい」「もっと筋肉をつけたい」と自らの体形をマイナスと捉える、つまり「現状否定」からスタートします。これがゴルフをはじめとした「周囲の人と楽しむ」ことを目的とする、ほかのスポーツと明確に違うところです(ゴルフを引き合いに出しているのは、あくまでもわかりやすい対比という意味からです)。筋トレはマイナスを起点にしているので、日々のトレーニングでは「昨日より追い込んでいるか」と、常にプラスに傾いているかを問い続けることになります。

なぜ身体を追い込むというと、筋肉量が増える(筋肥大)からです。

筋トレはハードワークによってまず「筋破壊」という現象を起こします。筋肉を構成するたんぱく質のヒモがちぎれるイメージといえばわかりやすいでしょうか。その先に「筋肉痛」をむかえます。さらに、たんぱく質を中心とした栄養と休養によって、切られたたんぱく質のヒモ同士をトレーニング前より太い結びつきにするプロセスを「超回復」といいます。筋肥大のメカニズムはざっくりこんなところです。

■談志は言った――「新聞で正しいのは日付だけだ」

わかりますね。現状否定を繰り返してさらなる刺激を求め続けていくのが、談志であり、筋トレなのです。

談志の根底には、「これで大丈夫だと思ったら、もうおしまいだ」という危機感がありました。


英ボディビルダーのドリアン・イエーツ考案の「ハイパーエクステンション」を30kgバーベルで実践する談慶氏。背筋に効く

冒頭に挙げた世間の事象にしても、ただ受け継ぐだけで思考停止になったら、停滞するのはあたりまえです。談志はこのような硬直したスタイルを「思考ストップ」と表現し、唾棄(だき)していました。

では、どうすれば「現状否定」を続けられるのでしょう。それは「常に疑問を持つこと」ではないかと私は解釈しています。

談志はかつて「新聞で正しいのは日付だけだ」と定義しました(あ、新聞関係の方がいらっしゃいましたら、お詫びします)。

これは、流れてくる情報を鵜呑みにするなよと伝える、談志なりのメディアリテラシーだったのではないかと噛みしめています。考えてみてれば世の中、フェイクニュースも含めておかしいことだらけです。「景気はいざなみ超え」と発表されましたが、本当にそうなのでしょうか。先だって「暴力団の組員が郵便局でアルバイトをしていた」という報道がありましたが、景気が良かったらおかしい事象ですよね。「切った張った」の人たちが、「切手貼って」の仕事をするんですから(あ、ここ笑うところです)。

■「ひねり」を加えて思考を深める

筋トレにしても同じです。「もっと筋肉に効かせられるやり方はないのか」と情報を鵜呑みにせず、現状否定をし続けるのです(ケガを防ぐために、最初の数カ月間はトレーナーにサポートしてもらいながら正しいフォームの習得に明け暮れていましたよ)。

「ショルダープレス」という肩を鍛えるトレーニングがあります。

これは左右にダンベルを持ち、そのまま頭上に挙げて左右の両手を伸ばす肩を鍛える単純なトレーニングですが、最近では「ひねり」を加えてみるようにしました。これが効果抜群で、今までにない筋肉痛が残るようになりました。自重トレーニングでおなじみの「腕立て伏せ」にしても、手の幅を変えただけで効かせられる筋肉の部位が微妙に変わってきます。

もっといえば、私にとって「ひねり」は思考を深化させる「ドリル」なんです。

私、現在で10冊の本を出しています。最初の2、3冊は勢いだけで対応できていましたが、数を重ねていくと行き詰まることが多くなりました。次の展開が思いつきにくい状況が続く時には、パソコンを置きっぱなしにして、トレーニングウエアに着替えてジムに出向きます。そして「硬直化した思考の岩盤」にドリルが入っていくイメージを思い浮かべながら「ひねり」を入れたトレーニングをするのです。すると深い場所までたどりつくような感覚を得ます。

■筋トレから人生をアップデートする

無論、単なるイメージに過ぎませんが、こんな感覚を繰り返し身体中に浸し続けていくと、物事の見方に変化が起こり、ふだんは気がつかない「キーワード」が頭に浮かぶことがあるのです。

数カ月前も、身体を追い込んでいく最中、

「そうだ、この世の中で一番大切なのは『気づかい』じゃないか!?」

脳の深奥部に横たわっていた万物に通底するのは「気づかい」ではないかという妄想にも近い思いでしたが、そこから一気呵成ともいうべき熱量で書き上げたのが、「『また会いたい』と思わせる気づかい」という本でした(本の宣伝かい!?)。

身体と頭脳はみっちりつながっていることを痛感しています。


『老後は非マジメのすすめ』(立川談慶著・春陽堂書店刊)

おかげさまで私も「いつもこのままでいいのか? もっと刺激はあるはずだ」という思考法を談志から学び、筋トレで実践し、落語のほうにフィードバックさせていただいています。この姿勢は物書きとしても役立っているように思います。

私はともかく、「デキる人は筋トレにハマる」というのは、やはり世の真理ではないかと年を重ねるたびに確信を深めています。

「現状肯定」からは何も生まれません。肉体にきちんと負荷をかけられる人は、思考にも同じように負荷をかけられる。思考にきちんと負荷をかけられば、筋肥大のように「昨日よりも大きくなった枠」の中でさらに深い思考を繰り広げていけるはずです。

人生をアップデートするには筋トレから。BGMは談志の落語で。生まれ変わりたいあなたにぜひおすすめします。

(落語家 立川 談慶)



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「女性脳は何より共感を求める」←この使い古された雑知識 - 網尾歩 (コラムニスト) - WEDGE Infinity

「男(女)はこういうもの」って決めつけ、平成で卒業しませんか。

(fizkes/iStock/Getty Images Plus)

女をディスエンパワーメントする「女性脳は共感」

ツイッターで「女性 共感」と入れて検索すると、たちまち恋愛指南をつぶやくアカウントのツイートが複数ヒットする。それらの語っていることは、ほぼ同じ。

「男性は解決策、女性は共感を求めます」

「女性はアドバイスを求めているのではなく、共感がほしいだけなのです」

とかいう例のアレである。

好きな相手と初めて手をつないだばかりの中学生であるなら、こういった一見わかりやすいマニュアルにひかれる気持ちもわかる。最新の研究では「性差よりも個体差の方が大きい」と言われるようになり、いわゆる「男性脳・女性脳」の話は否定されつつある。血液型占いと同程度に楽しむならまだしも、これを根拠に実生活や恋愛の手ほどきをされるのはなかなかキツいものがある。

知人に、いわゆる水商売のアルバイトをしていた女性がいる。彼女が店のママから最初に教えられた“接客のコツ”は「ウケるぅ~!」「すごーい!」「それでそれで?」、そして拍手だったという。

こんな例を出すまでもなく、男性だって共感を求める生き物である。愚痴をつぶやいて正論や解決策で返されたときに「なるほど」と受け取れる男性ばかりではないこと、むしろ逆ギレする人もいることは、ツイッターを3秒ほど眺めるだけでもわかるではないか。

さらに筆者がこの使い古された雑知識「男は解決策、女は共感」に大きな違和感を持つのは、このメッセージを発信する人の多くから「しょせん女は問題を解決する気がない(笑)」的なディスエンパワーメントを感じるからである。男であれ女であれ、こんなディスエンパワーメントをしてくる人と仲良くなるのはそもそも無理ではないか。

「グチを打ち明けて“あげよう”」という奇天烈なアドバイス

さて、なぜこんなことを書いているのかといえば、男性脳・女性脳の違いを知ることで夫婦間のすれ違いをなくそうと発案された江崎グリコのスマホ向けアプリが炎上し、グリコが公開を終了したからである。

アプリは、ママの気持ちがわからないパパのために、ママのセリフをキャラクターの「こぺポン」が「翻訳」してあげるというものだった。

たとえば、ママが「仕事と家庭どっちが大事なの?」と言うのは、「私は何より家庭を優先してるのに、あなたは仕事ばかりなのが寂しいわ……」というメッセージなのだそうだ。こぺポンは、「寂しい思いをさせてごめん、と謝って。ママに仕事のグチを打ち明けてあげよう」とアドバイスする。「グチを打ち明けて“あげよう”」である。

ママの言う「好きにすれば?」は、「それをやったら、もう知らないから!」の意味で、こぺポンからのアドバイスは「このセリフを言われたパパは、『見放さないで』と甘えてみましょう」。「“甘えて”みましょう」である。

この翻訳やアドバイスに怒っているのは「ママ」が多いが、実は「パパ」の方もかなりバカにされている。というか、自立した大人であるはずの夫婦のコミュニケーションを、極めて幼稚なレベルに落とし込んでいる。江崎グリコが考える日本の夫婦像は、こういったものなのだろうか。

さらにこぺポンは、「ママ」たちに向けてこんなことも言う。

「段取り上手の女性脳と比べて、男性たちはあまりにも段取りが悪い」

「男性脳には『察する機能』がついていないと思った方がいいよ!」

こぺポンの言う通りなら、社会において段取りや忖度が必要とされるあらゆる仕事は女性が一手に引き受けた方が良さそうだ。一方で「パパ」向けのアドバイスはこうである。

「女性脳は何より共感を求めているの。話を聞いてくれて、共感さえしてくれればOKなの」

「『言わなくても』察してもらえることで、大切にされていると実感できるのが女性脳」

こぺポンはママに対してパパの段取りの悪さや察する機能のなさについて告げ口してディスるが、パパに対してはそれを指摘することなく、例の「共感さえしてくれれば」を言い立てる。夫婦げんかを仲裁すると見せかけてお互いの悪口を言ってくるこういう人、いますよねって感じがする。

さらにこぺポンは、「段取り上手」のママのイライラについて、パパが段取りスキルや家事スキルを上げることではなく、「共感してあげる」ことで解決しようとしている。いやまず、段取り力を上げてくれ。

このアプリを監修したのは『妻のトリセツ』という著書を持つ女性だという。トリセツ=取説(取扱説明書)のことである。マニュアルは面白いこともあるが、面白い読み物だから実用的であるかといえばそうではない。目の前の個人に向き合わず、「女ってこうだから」「男ってこうだから」という斜め上から目線で取り扱われることを、自立した大人は普通嫌がるものだ。これが性別ではなく、たとえば出身地や人種、体型、年齢であってもそうだし、そのような場合は差別や偏見と認識されやすい。

夫婦げんかの際、相手から「これだから女は」「これだから男は」という空気を醸し出され、イラッとこない人がいるだろうか。アプリは夫婦間の溝を埋めるものなどではなく、断絶に拍車をかけるものに見えてしまう。別れさせたい夫婦に使用を勧めるという利用方法を思いついたが、早々に公開終了してしまって残念である。



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性接待疑惑のV.I、所属事務所が業者に物品破壊を要請していたと判明

BIGBANGのV.I

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「海外投資家性接待」「バーニング・サン麻薬投薬」疑惑などが大きくなったグループBIGBANGのV.I(ヴィアイ、本名イ・スンヒョン、29)の所属事務所YGエンターテインメントが朝方にメディアクラッシュサービス業者を呼んでいた事実が伝えられて論争が続いている。

28日、朝鮮日報はこの日午前6時35分ごろ、YGエンターテインメント社屋に業者の2トン、1トントラック2台が入り、約2時間にかけてダンボールやトランクなど数十個が車両に載せられたと報道した。

同メディアによると、業者はこれらの物品を積載して京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)に向けて出発した。高陽市には書類やコンピュータなどを専門的に破壊・破砕(クラッシュ)する工場があるという。

また、業者が作業を始めて約1時間50分後の午前8時43分に車両2台はどちらもYG社屋を離れた。関係者のうち一人は、「ダンボールや紙袋、スーツケースなどがあったが、重さからみてコンピュータのような家電製品もあるようだった」と話した。

作業が行われる間、YGからはスタッフ5人が出てきて周辺の様子を注意深く見ていたと朝鮮日報は伝えた。

クラブ「バーニング・サン」論争の中心にあり、性接待や麻薬投薬などの疑惑を受けている所属歌手が警察に出頭して徹夜の事情聴取を受けている間、クラッシュ業者を呼んで大量の物品破砕を要請したことが伝えられて証拠隠滅を図っているのではないかという非難が起きている。

これに対してYG側は朝鮮日報の電話インタビューに対して「毎月あるいは毎分期別に実施する定期的な文書破砕作業だった」と釈明した。

ソウル地方警察庁広域捜査隊側も朝鮮日報の電話インタビューでYG側の文書破砕作業に対して「YGが文書破砕をすることをどうやって知ることができようか」とし「バーニング・サン事件とYGの間に直接的な関連性が見いだせない状態で文書破砕作業を防ぐ名分はない」と話した。



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